研究室のお知らせ
食品衛生学研究室(平原准教授)所属の4年生が昆虫食に含まれる残留農薬を分析しました!
昆虫食は牛や豚などの家畜に比べて環境負荷が少なく、栄養価の高い食料として注目されています。その一方で、植物を餌とする昆虫に含まれる農薬の種類や量については分かっていないこともあります。そこで私たちは、昆虫食の安全性を確認することを目的として、昆虫食に含まれる農薬を一斉に分析する方法の開発を試みました。
まずは粉砕した昆虫食を0.5gずつ試験管に量り取ります。
量り取った昆虫食にアセトニトリルなどの溶媒を加え、農薬を抽出した後、精製カラムに入れます。
こちらは精製カラム内の溶媒を吸引するための装置です。
ポンプで装置内を陰圧にすると妨害物質がトラップされて農薬を含む溶媒が下へ落ちてきます。
このあと、高速液体クロマトグラフィー質量分析装置により溶媒に含まれる農薬を分析しました。
研究の成果として、昆虫食に含まれる300種類以上の農薬を同時に分析する方法を確立できました!
また、市販されている一部の昆虫食に含まれる農薬の量は健康に悪影響を及ぼさないレベルであることが分かりました。
こちらは今回の実験で使用した昆虫食のサソリです。ちょっとグロい…
2023年10月