研究室のお知らせ
運動生理学研究室(藤林教授)所属の4年生が、女子陸上競技部、柔道部を対象にスポーツ栄養に関する勉強会を開催しました!
運動生理学研究室では、2023年度より女子陸上競技部、柔道部に対して栄養サポート活動を行っています。
今回は活動の一環として、運動部員のみなさんに栄養や食事に関する情報を提供するために、研究室の4年生を中心に勉強会を開催しました。
パワーポイントを用いて、3大栄養素の働きや、どのくらいの量を摂ることが適正か?
補食には何を食べたら良いか?などわかりやすく伝えていました。
研究室の3年生も参加して、先輩達の発表を熱心に聞いていました!
発表後には質問もたくさんいただき、栄養や食事に少しでも関心を持っていただけたように思います。
練習後でお疲れだったにも関わらず、参加していただいた運動部のみなさん、ありがとうございました!
運動生理学研究室では、今後も運動部への栄養サポート活動を継続していきます。
これからも活動の様子をご報告していきますので、お楽しみにしていてください!
TOPICS
食品栄養学科の16分野の研究室に所属する4年生が卒業研究の成果を発表しました。
実験系・人体系の研究分野ごとに2教室に分かれ、食品ロスや食べ物の保存方法、スポーツ栄養活動など、食と栄養に関する合計29演題の発表がありました。
4年生や教員から多くの質問が挙がり、活発な質疑応答が行われました。
下級生も熱心に先輩たちの発表を聞いていました。
こちらが第1回卒業研究発表会の全演題名です。
<実験系>
1. 高糖度乳化クリームの作製 (食品加工学研究室)
2. 1-メチルシクロプロペン(1-MCP)包接シクロデキストリン(CD)被覆紙からの1-MCP徐放挙動 (食品加工学研究室)
3. 昆虫食の残留農薬一斉分析法開発に関する研究 (食品衛生学研究室)
4. 添加食材が氷菓子摂食後の血糖上昇に及ぼす影響に関する研究 (応用栄養学研究室)
5. 各種糖による生醤油の酵素活性保護効果 (調理学研究室)
6. 生醤油の大豆たんぱく質に対する影響 (調理学研究室)
7. 種実類の製麹法(第1報)~種実の選抜と脱脂効果~ (食品学研究室)
8. スポーツ系課外活動団体への栄養サポート〜陸上競技部、柔道部〜 (運動生理学研究室)
9. 女子学生における腸内細菌叢 (運動生理学研究室)
10. ウロリチンAの血管内皮機能改善作用の検討 (基礎栄養学研究室)
11. にんじんスムージーの継続摂取が皮膚カロテノイドスコアと毛細血管像に及ぼす影響の検討 (基礎栄養学研究室)
12. 大学生における毛細血管像と生活習慣との関連 (基礎栄養学研究室)
13. 大学生における食習慣と皮膚カロテノイドスコアとの関連 (基礎栄養学研究室)
<人体系>
1. 地域住民の食品ロスに関する意識と行動 (公衆栄養学研究室)
2. パンの色がパンのおいしさの評定におよぼす影響 (公衆栄養学研究室)
3. 食肉の物性・嗜好性・咀嚼性に及ぼす食品品質改良剤と電気圧力鍋による加熱条件の影響 (臨床栄養学第2研究室)
4. 魚肉の物性・嗜好性・咀嚼性に及ぼす食品品質改良剤と電気圧力鍋による加熱条件の影響 (臨床栄養学第2研究室)
5. 若年層の飲酒習慣が血圧に与える影響 (公衆衛生学研究室)
6. 朝食欠食と肥満との関連について (公衆衛生学研究室)
7. 就寝前2時間以内の夕食と肥満の関連について (公衆衛生学研究室)
8. 定期的な歯科受診と健康状態との関連 (公衆衛生学研究室)
9. アトピー性皮膚炎と飲酒習慣との関連 (公衆衛生学研究室)
10. 本学大学生および教職員における学食弁当の利用実態把握調査(臨床栄養学第1研究室)
11. 大学教職員におけるフレイルと食事・体組成との関連 (臨床栄養学第1研究室)
12. 持続血糖モニターによる血糖変動に関する研究(第1報):糖質制限ピザの効果(臨床医学研究室)
13. オーラルフレイル発症に関連する要因の検討 (臨床栄養学第1研究室)
14. お茶の遊離アミノ酸、テアニンの自律神経バランスに及ぼす影響 ―計算ストレス負荷による検討―(栄養薬理学研究室)
15. 自動調理システム(ディッシュクック)の理解 (給食経営管理研究室)
16. 次世代食事提供システムの現状分析について (給食経営管理研究室)
2023年11月11日
産学官連携
10月17日、24日に食品栄養学科1年生81人を対象に、産学官連携のお魚料理教室を開催しました。
この取り組みは、若者の魚離れを受け、(株)うおいち様からお声がけいただき今年で3回目です。
今年は、長崎県様、長崎県漁連様からご協賛いただき実施しました。
長崎で捕れた新鮮な「ヒラマサ」を使用し、「ヒラマサ出汁お茶漬け」「ヒラマサの刺身~長崎県レモン添え ご当地お醤油」「長崎のゴーヤとパプリカで和え物~レモンマリネ風」「ヒラマサのアラほぐし身で簡単佃煮」の4品を作りました。
今回は、SDGsの考え方をふまえ、各班1尾3Kg以上もある大きなヒラマサを余すことなく使い切りました。
1尾丸ごとの魚をおろす経験がほとんどなかった学生たちでしたが、講師の先生のデモンストレーションを真剣に見ながらおいしく作り上げることができました。
今回の取り組みが管理栄養士を目指す学生たちが日本の食材の魅力に気づき興味を持つきっかけになることを願っています。
大変有意義な実習となりましたことを関係の皆様に深く感謝いたします。
なお、この取り組みの内容は(株)うおいち様のHPにも掲載されています。
研究室のお知らせ
食品衛生学研究室(平原准教授)所属の4年生が昆虫食に含まれる残留農薬を分析しました!
昆虫食は牛や豚などの家畜に比べて環境負荷が少なく、栄養価の高い食料として注目されています。その一方で、植物を餌とする昆虫に含まれる農薬の種類や量については分かっていないこともあります。そこで私たちは、昆虫食の安全性を確認することを目的として、昆虫食に含まれる農薬を一斉に分析する方法の開発を試みました。
まずは粉砕した昆虫食を0.5gずつ試験管に量り取ります。
量り取った昆虫食にアセトニトリルなどの溶媒を加え、農薬を抽出した後、精製カラムに入れます。
こちらは精製カラム内の溶媒を吸引するための装置です。
ポンプで装置内を陰圧にすると妨害物質がトラップされて農薬を含む溶媒が下へ落ちてきます。
このあと、高速液体クロマトグラフィー質量分析装置により溶媒に含まれる農薬を分析しました。
研究の成果として、昆虫食に含まれる300種類以上の農薬を同時に分析する方法を確立できました!
また、市販されている一部の昆虫食に含まれる農薬の量は健康に悪影響を及ぼさないレベルであることが分かりました。
こちらは今回の実験で使用した昆虫食のサソリです。ちょっとグロい…
2023年10月