調理学実習Ⅱ「お魚料理教室」を開催しました |
実習 調理学実習Ⅱ |
Posted: 2025/07/17 |
🐟調理学実習Ⅱ「お魚料理教室」を開催しました
2025年7月3日と10日、本学調理学実習Ⅱの授業にて「お魚料理教室」が開催されました。鳥取県、JA全農とっとり、水産庁 JF全漁連、そして株式会社うおいちの多大なるご協力のもと、食品栄養学科2年生77名が魚料理を通じて食材の魅力と技術を学び、普段触れることの少ない新鮮な魚を自ら調理する貴重な経験となりました。
2025年度お魚料理教室(盛付図)
🍱学びの献立 ~鳥取の恵みを味わう~
鳥取県の農産物(ねばりっこ、白ネギ、らっきょう、スイカ)
アジ、ヤマトシジミ
(食材提供:大日本水産会・鳥取県・㈱うおいち)
当日の献立は、鳥取県の旬の食材をふんだんに使用した豪華なラインアップ
🔪実習の様子 ~手を動かして技術と向き合う~
株式会社うおいちの山口さんが教卓に立ち、魚のさばき方を丁寧に指導してくださいました。学生全員がアジの三枚おろしに挑戦。各自に提供された新鮮なアジを、半身は刺身に、もう半身はムニエルとして調理しました。
デモンストレーションを行う山口さん(株式会社うおいち)
驚くほど粘りのある「ねばりっこ」は、箸で持ち上げるとすべてが持ち上がるほどの強い粘り。その粘りを目の当たりにした学生たちからは思わず歓声が上がり、笑顔で山かけご飯をおいしそうに味わう姿も見られました。また、「野菜が苦手だったけど今日は全部食べられた!」という声も聞かれ、食の体験が学生の心にしっかり響いていることが感じられました。
調理後はみんなでおいしくいただきました(試食の様子)
また、ヤマトシジミについては「塩水から引き上げることによって環境を悪くすると、旨味成分のコハク酸を体内に増やします。」というお話があり、教員も学生と一緒に驚きの声を上げながら、食材の扱いにおける繊細な配慮の重要性に共感していました。
授業前にシジミの貝同士を打ち付けていた作業については、「塩水に漬かったシジミの貝同士を打ちつけて死に貝を探します。澄んだ音がすれば両方とも活きており、鈍い籠もった音の場合はどちらかが死んだ貝だと判断できます。」と教えていただきました。食のプロは五感を使って安全性を確かめる技を持っています。とても勉強になりました。
塩水につけて砂抜き中のヤマトシジミと死に貝を確認する作業の様子
🧑🏫食育の一環として
この実習は、毎年実施していますが、今年はちょうど毎月3日~7日の「さかなの日」の期間に開催されました。鳥取県とうおいちの職員の方々も、授業中は学生のそばで優しく声をかけながら、知識や技術を惜しみなく伝えてくださいました。
学生たちは、地域の食材や漁業の背景に触れることで、ただの「調理技術習得」にとどまらない深い学びと感謝の気持ちを抱いた様子でした。
毎月3日から7日は「さかなの日」
みんな真剣に三枚おろしに挑戦です
✨本実習は、未来の食を担う学生たちにとって、大変有意義な機会となりました。
今後も地域と連携し、魅力ある食の教育を推進してまいります。✨
300g超の大きなアジでした
3枚おろしにできました!
魚が傷まないように氷で冷やしています
骨抜きの様子(刺身用)
とても甘くておいしいスイカでした