摂南大学では、新入生が学部・学科での学修を不安なくスタートし、目標を持って大学での勉学に励むために必要な基礎的知識・技能・態度を修得するための教育プログラムとして、1年生の前期に基礎ゼミナールを開講しています。食品栄養学科では、今年度の基礎ゼミナールの総括として、7月1日に上級生を交えたグループワークとスポーツを通じた協同学習（運動会）を行いました。

午前中は、1年生各自が“なりたい自分”をイメージし、その目標に向かって充実した大学生活を送るための具体的な行動目標を設定することを目的として上級生を迎えて全体でのグループワークを行いました。このグループワークでは、これまでの基礎ゼミナールで行ってきたゼミ単位でのワークをはじめ給食センターの見学会や上級生の体験談に基づくグループワークを踏まえて、今後、授業をはじめとして大学生活、国家試験や就職などに向けて、各年次でどのように取り組んでいきたいか具体的な意見を出し合い、ゼミごとにまとめて発表会を行いました。各ゼミのテーブルに加わった上級生は、１年生の質問に答えたり、アドバイスをしたりして発表会を盛り立ててとても有意義な総括になりました。

午後のスポーツを通じた協同学習は、先輩後輩の枠を超えて共に学び合える環境を育むことを目的に摂大アリーナで開催し、1年生81名、2年生47名、3年生6名、4年生18名、教員16名の総勢168名の大運動会になりました。準備体操から始まり、競技は台風の目、インディアカ、玉入れ、綱引きで、ゼミ対抗で得点を競い合い、整理体操をして終了となりました。開催にあたっては、スポーツ科学1を履修する1年生有志が競技の準備や説明、審判などの運営を担ってくれて円滑に進行しました。結果は、非常に接戦でしたが、優勝は喜多ゼミ、準優勝は藤林ゼミに決まりました！当日は、梅雨空でしたがケガや体調不良者もなく和気あいあいと開催することができました。

1年生の感想をいくつかご紹介します。

午前の発表では、自分が大学生活でやりたいことを考えることで、もっと積極的にやりたいことに向かって行動しようと思うきっかけになりました。運動会は結果関係なく、楽しむことができました。

先輩方と会話をしながら実際に経験談なども含めてお話ししてくださったので、より4年間の計画に深みが出たと思います。土曜の朝から来てくださった先輩方に感謝すると共に、来年からは自分が率先して参加していきたいと思いました。

初めての人とお話することは苦手ですが、少しずつ話せるようになって自分にもできるのだと自信がつく教科で楽しく学べました。また、大学に入って不安に感じていることについて詳しく学べたのでこれからの大学生活をイメージし、目標をもてる機会だったなと思います。最後に運動会に参加して、楽しみつつ同級生や先輩方と関われて嬉しかったです。 基礎ゼミナールで学んだことを活かして国家試験に合格するという目標を叶えたいと思いました。

今年は、2020年度新設の本学科において1年生から4年生が揃った最初の年度であり、これまで長引くコロナ禍の影響で、学科全体で交流を持つことが難しかったですが、この運動会をきっかけに、学年を越えた学生間や、学生と教員間での交流がより深まり、みんなで協力しながら目標に向かって充実した学生生活を送ることを願っています。

［平原・岸本］