Interview

利用者さんや医療従事者の方々とのコミュニケーションの重要性を学びました

横貫 佑太さん ー写真:student_avator_m02
写真:student_avator_m02
給食経営管理論実習

私は介護施設で5日間の実習を行い、給食の献立作成・調理・配膳、食材の検収、ミールラウンド(食事の様子を観察し、しっかり食べて飲み込めているかを確認すること)、カンファレンスなどを体験しました。

介護施設の給食では、利用者さんの噛む力や飲み込む力に応じて、料理の形態(料理をきざむ、ペースト状にする、トロミを付けるなど調整をして食べやすくした状態)が異なります。料理の形態の間違いは誤嚥性肺炎などを招く可能性があるので、調理や配膳を間違いなく正確に行うことがとても重要です。また、消化器系が弱い方の料理は、硬いものなど消化に悪いものを避けなければなりません。実習では、たくさんの種類の調理を間違えないよう気を付けて行うことがとても大変でした。

料理だけでなく、各利用者さんでカトラリーの種類も異なります。例えば、早食いの方には少量しかすくえないスプーンを用意したり、逆に片手麻痺の方にはすくいやすいスプーンを用意したりします。配膳時はトレーに料理とカトラリーを乗せた後、間違いがないか3回確認していました。

給食を利用者さんへ配膳するお手伝いもさせていただき、利用者さんから料理の味や食べやすさの感想を伺いました。なかには認知症の方も居られ、利用者さんに合わせたコミュニケーションの取り方が非常に重要だと感じました。

医師、看護師、介護士、管理栄養士が参加するカンファレンスも見学させていただきました。管理栄養士として、喫食した料理の種類や量、実際の栄養摂取量、水分摂取の状況などを報告し、臨床検査値やリハビリの状況などを踏まえた意見交換ができるよう、多職種の医療従事者とコミュニケーションを取る能力が必須だと痛感しました。

  私は、誰かのために何かをする、支えるということが元々好きで、将来は介護施設の管理栄養士として働きたいと思っていました。今回の実習で利用者さんとの関わりを通して、さらにその気持ちが強くなりました。将来は、高齢の方が食事をおいしく食べていただけて元気になれるようサポートしていきたいと考えています。

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写真:祝い膳 祝い膳
写真:実習先の介護老人保健施設 松柏苑 実習先の介護老人保健施設 松柏苑

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