Interview

健康食品を通じて、多くの方に健康を届けたい

成瀬 彩音さん ー写真:IMG_9962_3
写真:IMG_9962_3

森下仁丹株式会社
管理栄養士/食生活アドバイザー
2024年度卒業


― 大学時代を振り返って

授業の中で特に印象に残っているのは、1年生の食品学実験です。当時はコロナ禍の影響で対面の講義がなく、実験や実習が、友達や先生方と直接会える貴重な時間でした。自分の好きな「食品」をテーマにした実験に取り組めたこともあり、ワクワクしながら実験に参加していました。また、友達と対面でコミュニケーションを取れること自体が嬉しかったのをよく覚えています。

勉強以外では、部活動に力を注ぎました。1年次はコロナ禍で思うように活動できない時期もありましたが、多くの後輩が入部してくれました。バレーボール部のキャプテンとして臨んだ引退試合の全国医歯薬大会(頭脳プレーがカギを握ります!)では、準優勝を果たすことができました。勉強やアルバイトとの両立は大変でしたが、今振り返ると、かけがえのない時間でした。

また、多くの先生方の研究活動に参加させていただいたことも、印象深い思い出です。守口市で開催された食育フェスタでは、研究活動を通して新たな知識やコミュニケーションスキルを身につけることができました。それだけでなく、先生方と多くの時間を共有し、勉強や部活動、体調面まで気にかけていただきました。その温かい関わりの中で、非常に充実した時間を過ごすことができました。

卒業研究では、昆虫食に含まれる残留農薬について、質量分析装置を用いた一斉分析を行いました。研究室の先輩方の研究を引き継ぎ、これまで分析できなかった農薬の特性を明らかにし、その対応方法を検討しました。その結果、新しいカラムを用いることで分析に成功しました。卒業研究を通して、研究内容への理解を深めただけでなく、食品の試験を行う意義や品質管理に対する考え方を学ぶことができました。また、多角的な視点で物事を捉え、より深く考察する力も身についたと感じています。

とにかく内容の濃い、あっという間の4年間でした。バレーボール部のキャプテンとして悩むことも多かったですが、先輩方や先生方、友達と何度も話し合い、相談する中で、多くの経験を積むことができました。摂南大学食品栄養学科の先生方はとても温かく、いつでも親身になって話を聞いてくださいます。そのような環境で管理栄養士を目指して学べたことを、心から幸せに感じています。


― 就職活動について

2年生の時に食中毒になった経験が、進路を考える大きなきっかけとなりました。多くの方が病院に通っている現状を目の当たりにし、病院に行かずとも人々の健康を支えられるような仕事がしたいと考えるようになり、医薬品業界を目指すようになりました。

大学2年生の夏頃から就職活動を始め、インターンシップに参加しました。3年生の9月頃から希望する職種を絞り始め、12月末までにエントリーシートを一通り作成しました。その後、1月から面接対策に取り組みました。エントリーシートの添削や内容の深掘りには苦労しましたが、振り返ってみると案外楽しく取り組めたと感じています。

現在の勤務先である森下仁丹とは、学内の就職説明会を通じて出会いました。名前を覚えていただけたこともあり、最初から好印象を持ちました。また、社員交流会に参加したことで、現場で働く社員の方々から直接話を聞き、仕事の内容を詳しく知ることができました。さらに、壮大なスケールの企業理念にも強く惹かれました。森下仁丹は、生薬を原料とした医薬部外品や、腸活に特化した健康食品の製造・販売を行う会社で、サプリメントなど健康食品の品質管理や分析といった、ルーティン業務の中で精度を高めていく仕事内容が自身の性格に合っていると感じ、現在の職種を選びました。

筆記試験対策には、市販の参考書を使いましたが、実際の試験は想像以上に難しく感じました。焦らず落ち着いて問題を解くことが大切だと思いました。面接対策については、就活アプリにある面接対策機能を活用して、アプリの面接官を相手に1日1時間ほど実践的な練習を重ねました。「いかに相手を納得させるか」を常に意識して臨んでいました。実際の面接では、一般的な面接形式と、会話ベースの面談形式の2種類がありましたが、会社への強い熱意と、発言内容の一貫性が内定獲得の決め手になったと感じています。

就職活動は、自分の人生を決める大切な期間です。エントリーシートの作成や自己分析には、できるだけ早い段階から取り組み、何事にも丁寧に向き合ってほしいと思います。


― 管理栄養士国家試験について

3年生の夏頃に受験する模試に向けて、2年生の夏からクエスチョン・バンクを毎日20問ずつ解いていました。4年生になるまでは、授業や実験レポートに多くの時間を取られていたため、「1日20問だけは必ず取り組む」と決めて継続していました。また、国家試験までに過去問10年分と模試4年分を繰り返し解き、理解を深めました。

大学の勉強では、解剖生理学や食品学など、基礎をしっかりと身につけ、それを応用につなげていくことが大切だと思います。単に暗記するのではなく、理屈を理解しながら解いていくことで、難易度の高い問題にも対応できるようになると思います。そして、4年間で積み重ねた勉強量や知識は、大きな自信につながります。今のうちから、できることに一つずつ取り組んでいってください!


― おわりに

大学1年生の頃から、私は「人の健康と食を守り、より豊かにできる管理栄養士になりたい」と考えてきました。今後は、安全・安心な健康食品を通じて、多くの方に健康を届けていきたいと思っています。

在学生の皆さんには、自分が「やってみたい」と思うことや、少しでも気になることに、ぜひ積極的に挑戦してほしいです。意外と多くのことが実現できますし、たとえうまくいかなかったとしても、その経験が楽しい思い出になります。4年間という時間は本当にあっという間です。今のうちに、勉強も遊びも心置きなく取り組んで、摂南大学での学生生活を存分に謳歌してください。


― 卒業研究の担当教員から

成瀬さんは、やるべきことをしっかり考えて理解・実践し、これら得た経験を惜しむことなく後輩に分かりやすく伝える強さと優しさを備えていました。研究室配属前に私の部屋に訪れたときには管理栄養士の国家試験や就職などに対する不安を抱えていましたが、卒業研究を行う中で人の健康を守る仕事に就きたいとの明確な目標を見出しました。第一希望の企業の品質管理部門の内定をもらうことで管理栄養士国家試験の対策講座に積極的に参加し、合格ラインを超える優秀な成績を残すなど将来を見据えたより積極的な大学生活を過ごすようになりました。

また、所属していたバレーボール部においても試行錯誤しながら調整能力を発揮していました。卒業研究では、積極的に研究を行い、当初の目標を上回る成果を残し、立派な卒論発表や卒業論文を提出しました。このような大学生活を通じて得られたさまざまな力は、成瀬さんの自信にもつながっていると考えます。

これからも、健康には留意し、様々なことにチャレンジして欲しいと思っています。楽しいことや相談事があったときには、大学を訪れてください。いつでも門戸を開いて待っています。さらなる活躍・飛躍を期待しています。

食品衛生学研究室 平原 嘉親 教授

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