Interview

挑戦し続けた4年間が、確かな進路を切り拓いた

川邊 瑠貴さん ー写真:IMG_9958_3
写真:IMG_9958_3

森永乳業株式会社
管理栄養士/栄養教諭一種免許状

2024年度卒業


― 大学時代を振り返って

大学での4年間は、先生方やクラスメイトに支えられながら、挑戦と失敗を繰り返し成長できた時間でした。実験や実習では分からないことも多く、周囲に助けてもらうことばかりでしたが、その分、仲間と協力して学ぶ楽しさや、人と関わりながら物事を進める大切さを実感しました。セルフメディケーション演習の授業で薬学部の学生と共に学んだ経験も、多職種連携の視点を身につける貴重な機会となりました。

栄養教諭一種免許状取得のため教職課程を履修したことは、大学生活の中でも特に印象に残っています。模擬授業や事例検討などを通して、教育の在り方や指導方法を実践的に学びました。4年生での教育実習では、小学1年生への授業を担当し、最初は思うように進まず悩むこともありましたが、先生方の助言を受けて内容やルールを工夫したことで、子どもたちの反応が大きく変わりました。この経験から、相手に合わせて考え、改善を重ねることの大切さを学びました。また、小学6年生への食育指導や保育園での実習、中学校・高等学校での学校1日体験プログラムなど、幅広い年齢層の子どもたちと関わる機会にも恵まれ、成長の過程を実感できたことは大きな学びとなりました。

卒業研究では、市販昆虫食の残留農薬分析法の改良に取り組み、粘り強く試行錯誤する中で、仲間と協力することの大切さを実感しました。摂南大学の食品栄養学科には、学生一人ひとりの将来を真剣に考え、時に厳しくも温かく指導してくださる先生方と、学びに集中できる充実した学修・研究環境があります。ここで身につけた知識や、困難に向き合い乗り越えてきた経験から得た姿勢は、社会に出てからも大きな支えになると感じています。


― 就職活動について

就職活動を本格的に始めたのは、3年生の4月です。自己分析や企業・職種研究を重ねる中で、「自分が本当に興味を持てること」「自分の強みが活かせること」を軸に、総合的に志望職種を決めました。自分の性格や価値観と向き合い、「自分に合っていて、挑戦したいと思える仕事かどうか」を大切にして選択しました。

業界や企業を選ぶ際には、やってみたいことや社会に貢献できるか、自分が世の中に広めたいと思える商品か、といった視点を重視しました。また、職場の雰囲気や風通しの良さ、自分らしく働けそうかどうかも重要な判断材料でした。企業が求める人物像と自分自身を照らし合わせ、「この会社なら自分を受け入れてくれる」と感じられるかを意識していました。

就職活動で特に力を入れたのは、インターンシップや企業説明会への参加です。3年生の春から長期休暇にかけて複数の企業に応募し、実際に社員の方の話を聞くことで、自己理解と企業理解を深めていきました。社会人の方や就職活動中の学生との会話から多くの刺激を受け、モチベーションを保ちながら活動を続けることができました。また、面接やグループディスカッションに備え、初対面の人とも自分の考えを伝えられるよう、日頃から「質問する力」やコミュニケーション力を意識して磨いていました。

学業との両立は決して簡単ではありませんでしたが、通学の隙間時間を活用して筆記試験対策や企業研究、自己分析に取り組み、日々の講義や小テストもおろそかにしないよう心がけました。1年生の頃から学業に真剣に取り組んできたことが、結果的に就職活動を進める上で大きな支えになったと感じています。限られた時間の中でも目標を持って行動し続けたことで、多くの企業と出会い、自分に合った会社に巡り合うことができました。

就職活動を通して、企業は面接での回答内容そのものよりも、その答えに至るまでの考え方や価値観、人柄を見ているのだと気づきました。また、実際に働いている社員の方の声を直接聞くことが、入社後のイメージを持つために欠かせないと実感しました。就職活動は決して「頑張れば必ず内定がもらえる」ものではありませんが、失敗を恐れず経験を重ね、自分を理解し続けることが成長につながります。振り返りや周囲からの助言を通して言語化力や自己認知が高まり、就職活動は「自分自身を育てる大切な機会」だと感じるようになりました。

就職活動を支えてくださった大学の就職係の方々や先生方、関係者の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。就職活動を通して、自分自身と向き合い続けることの大切さを学びました。この過程で深まった自己理解や考え方は、社会人として働く上での大きな指針になると感じています。


― 管理栄養士国家試験について

国家試験の勉強を本格的に始めたのは、4年生の6月頃です。ただし、1年生の頃から国家試験を意識し、日々の小テストや授業、定期試験を大切にしてきました。早い段階から基礎を身につけておくことで、4年生になってからの負担を軽減できたと感じています。

4年生では、国試対策講座の問題や過去問、模試の復習を中心に学習を進めました。特に「人体の構造と機能」「臨床栄養学」「基礎栄養学」は関連づけて理解するよう意識し、重点的に時間をかけました。覚えにくい内容は資料や参考書を併用し、苦手分野を一つずつ克服していくよう工夫しました。

日頃の授業と小テストを大切にし、間違えたところをそのままにしないことが重要です。予習・復習を習慣化し、「なぜそうなるのか」「何のために学ぶのか」を意識しながら理解を深めておくことで、学年が上がっても無理なく専門的な内容に取り組めるようになります。日々の積み重ねこそが、国家試験対策への一番の近道だと感じています。


― おわりに

私は、同期や先輩方とのご縁を大切にしながら、森永乳業ならではの魅力を多くの人に伝えていきたいと考えています。安心・安全を支える存在として幅広い経験を重ね、プロ意識を持って周囲と協力しながら成長していきたいです。選考の中で多くの候補者の中から自分を選んでいただいたことへの感謝を胸に、目標に向かって挑戦を続け、会社と「相思相愛」と言える関係を築いていきたいと考えています。

大学生活では、できない自分に向き合う勇気がとても大切です。授業やレポート、グループワークなどでうまくいかないこともありますが、課題をそのままにせず、工夫や挑戦を重ねることで少しずつ力が身についていきます。学んだことや積み重ねた経験は、国家試験や就職活動、そして社会人生活へと確実につながっていきます。在学生の皆さんには、ぜひ前向きに行動し、失敗から学ぶ姿勢を大切にしながら、充実した学生生活を送ってほしいと思います。


― 卒業研究の担当教員から

川邊君は、大学生活の中で最も成長した学生の一人です。1年生の時には、わからないことがたくさんあり戸惑うこともあったと思いますが、一つ一つ自分の中で原因を分析し、解決に向けて前向きに取り組んでいきました。キックオフセミナーでのファシリテーター、地域連携スタッフ、学生サポーター活動などにおいても、将来を見据え、今何をすべきかを冷静に考え、行動に移してきました。

就職活動では、「長い人生の通過点である」というスケールの大きな考えのもと、自分が求める職業選択に妥協しない姿勢には感銘を受けました。卒業研究においても、問題点を的確に見つけ出し、改善へとつなげていました。大学生活は、挑戦と失敗の繰り返しであったと思いますが、その都度前向きに対応してきたことが、確かな成長に結びついたのだと感じます。
また、これら自らの経験を後輩へのメッセージとして残そうとする姿勢には、彼の持ち前の優しさが表れていると感じました。川邊君のチャレンジ精神や素直な言動は、社会において大いに活かされるものだと確信しています。身体には十分気をつけて、摂南大学の卒業生として、今後さらに飛躍されることを心から期待しています。

食品衛生学研究室 平原 嘉親 教授

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